
例年7月頃からちょくちょく見かける、夏のきのこ。夏のきのこといえば、人気のタマゴタケやポルチーニなどが代表です。毎年それらのきのことの出会いを楽しみにしている人も多いはず。
ところが今年の夏はどうでしょう?森に出かけるがお目当てのきのこが見つからない、そんな経験をした人が多かったのではないでしょうか。
梅雨の雨が少なかったから?猛暑のせい?なぜ今年の夏きのこが少ないのかを考えていきましょう。
1. 2025年の夏、ことさら“熱”が注目されたシーズンでした。
- 6月:観測史上最も暑い6月を記録。
- 7月:日本全国で7月の最高気温の平均が1991–2020年比で+2.9℃、3年連続の記録更新。
- 8月5日:群馬県伊勢崎市で、日本の観測史上最高の41.8℃を記録。
→これらの異常な高温は、夏きのこにとって致命的な乾燥や熱ストレスをもたらした可能性があります。
2. 雨はどうだった?2025年の降水パターン
- 梅雨前線と平均の降水量:
関東甲信などでは例年、梅雨時(6月上旬~7月中旬)には300 mmほどの降水があります。 - 2025年の傾向:
西日本で梅雨入りが早く、終了も平年より3週間ほど早かったという報告から、梅雨の“降水期間自体”が短かったように思いますよね。しかし、意外と2025年の降水量は例年に比べて大幅な減少は無かったのです。こちらの図をご覧ください。

上記は気象庁が発表している2025年6月の気候のまとめです。地域ごとの差がありますが、これを見ると、降水量はやや少なめ〜平均的ですが、平均気温と日照時間は例年に比べて多かったことが分かります。
つまり、雨はまずまず降りましたが高気温と長い日照時間により、地表が乾燥傾向にあったことが分かります。地表の気温や湿り具合はきのこの発生条件に関わってきます。やはり、2025年は高温・晴れ続きだったことが夏きのこが少なかった原因の一つとして、考えられそうです。
3. 今後夏きのこが増えていく可能性は?
- 日本の夏は高温化傾向:
夏の平均気温は年々上昇しています。夏きのこは高温・乾燥に弱い傾向があり、夏きのこにとって今の状況はあまり好ましくないことでしょう。発生条件が整う期間がシビアになっていくことが予想されます。 - 降水パターンの変化:
ゲリラ豪雨や短時間豪雨があるため、一時的に爆発的な夏きのこの発生がある可能性はありますが、持続的な発生は難しいと予想されます。でも、今年はゲリラ豪雨の後に山に行ってもあまり夏きのこは生えていませんでしたね。地表温度が下がりきらなかったり、長時間の乾燥に晒されて菌糸が弱っていたり・・・。様々な要因が考えられます。
4. 2025年の6月は異常な猛暑だった。夏の夕立や秋雨に期待。
今年の夏きのこ前半戦は割としぶい状況が、全国的に続いたと思われます。個人的には原因は雨不足かと思っていましたが、結論としては、猛暑+晴れの日が多かったことだと思っています。
私自身、山に入ってもアカヤマドリやチチタケが数本だけ、、、みたいな日々が続いてました。これから夏の終わりにかけて、気温が下がるかつ夕立により降雨量が増えることによって、まだ夏きのこの発生があると信じています。
気温が少し下がってきたと思ったら、夕立の有無をチェックしてみてください。そしてきのこを探しに行く日を計画しましょう。今、私の住んでいる長野県では朝晩の気温は少しずつ下がってきたように思います。日中はまだ暑いですが。

