ケロウジとは
ケロウジ(学名:Sarcodon scabrosus)は、秋にマツ林やツガ林などに発生するきのこです。
傘の表面にはささくれ状の鱗片があり、灰褐色を帯びています。
傘の下には灰色の針状の構造が密生しているのが特徴です。
毒成分
ケロウジ自体には強い毒性が確認されていないものの、苦味が非常に強く、食用には適しません。
毒成分としては特定の化学物質は報告されていませんが、食べると胃腸障害を引き起こす場合があります。
ケロウジはどんな味?
ケロウジの味は非常に苦いです。この苦味は一度食べると忘れられないほどで、何度湯でこぼしても消えません。
乾燥させても苦味は残るため、食用には不適とされています。
天ぷらにすると苦味が軽減するという話もありますが、それほどしてまで食べる価値はないとも言われています。
ケロウジに似ている可食キノコ

コウタケ
ケロウジはコウタケ(学名:Sarcodon imbricatus)など、食用とされるキノコに似ています。
コウタケは特有の芳香を持ち、外見は似ているものの、香りと苦味で区別できます。
シシタケ
シシタケ(学名:Hydnellum ferrugineum)もコウタケ・ケロウジによく似たきのこです。コウタケと同じような特徴をもちます。
実際の中毒事例
事例① シシタケと間違い、誤食した事例(2023年)
ケロウジは毒性が確認されていないため、誤食しても報告としてあがってきません。
そのため、ここでは管理人自ら誤食した経験があるため、それをお話ししていこうと思います。
- 状況: 北米圏滞在中に友人から「シシタケ」と思われるキノコをもらい、バター醤油焼きにして喫食。あまりの苦さに数口で終了。
友人に申し訳ないと思いながらも「旨みと苦味が同時に来るキノコだった。」と素直にメッセージを送る。今となっては強烈な苦味のことしか思い出せないが、喫食した当時は旨みも感じていたらしい。
翌日に茹でこぼして、アク抜きをして再度喫食。前日より苦味は抜けたものの、まだ全然苦い。苦すぎてやはり全部は食べきれずに終了。消化器系の症状は出なかった。 - 症状: 下痢・嘔吐などの消化器系の症状は無かった。しかし、後味の苦味が強く、口腔内の不快感はしばらく残った。苦味は山菜のような強い「アク」のような感じだった。
- 原因: 「シシタケ」だと思って採取したものが、「ケロウジ」であった可能性がある。シシタケの特徴の「立つようなササクレ」と「芳醇な香り」があったため「シシタケ」と私自身も思っていた。あのキノコが「シシタケ」だったのか、「ケロウジ」だったのか、今でも友人と議論をしている。
まとめ
ケロウジは毒性が強いわけではありませんが、非常に苦いため食用には適しません。
見た目が似ている可食きのこと間違えることがあり、人によっては胃腸のトラブルを引き起こすリスクがあります。
きのこ採取の際には、正しい知識を持ち、信頼できる専門家や図鑑を活用して慎重に識別しましょう。

